【理科】なぜホタルは光るのか?について調べてみよう
ホタルを見たことありますか? 夏の初めに森の中のきれいな川に行くと見られるかもしれません。
なぜホタルは光るのですか?
オスとメスが出会うためです。ロマンチックですね。
人間も光ることができればいいのにね・・・(笑)
自主学習ノートの書き方(えんぴつで書いた例)
自主学習ノートの書き方(例)
「なぜホタルは光るのか?」について
何のために光っているのか
ホタルが光を放つのは、オスとメスが出会うためです。
会話の代わりに、光によってそれぞれコミュニケーションをとっています。
オスとメスでは光り方が違うため、ホタルは異性を見つけることができます。
光るしくみ
腹の先のおしりの部分が光るのは、そのおしりの部分の中で化学反応を起こしているからです。
この発光する場所を発光器と呼びます。
発光器の中で、ホタルの体内で作られた「ルシフェリン」という物質と、「ルシフェラーゼ」という物質を混ぜることにより、酸化反応という化学反応が発生し、黄緑色の光を出します。
ホタルが見られる時期と場所
地域によってそれぞれですが、6月頃から7月頃に見られます。日が落ちて夜6時~9時頃までが最もよく光ります。また、蒸し暑く、風がない日がベストのタイミングになります。
見られる場所は、ホタルの種類によって異なります。
「ゲンジボタル」は、きれいな水が流れる小さな川などに生息しています。
「ヘイケボタル」は、水の流れない田んぼや池などに生息しています。
昔は、自然のあるところに行けばよく見ることができましたが、最近は、田んぼに使用する農薬などの影響で環境が変わり、激減しました。
関東地方では絶滅危惧種になっているようです。
ホタルの光の応用
ホタルの光りは、化学反応ということを書きましたが、特長は、
光りを放つときに熱を出さないということです。私たちの身の回りにある電球や照明は光りを放つと同時に熱も発生させるのですが、ホタルの場合は熱は出ません。
この「光りは出すが、熱は出さない発光」の原理は、最新のテレビやスマートフォンの画面にも応用されています。
「有機EL」というタイプの画面がそれになります。ホタルの光りと同じように、きれいに光りを放ち、熱を出しにくい画面です。