効率よく記憶する方法
【結論】勉強をした1日後、1週間後、1か月後に復習するのが最適です。
理由は、以下をお読みください。
まずは、「忘れる」ということを理解しよう
ドイツの研究者ヘルマン・エビングハウスという方はご存じでしょうか。
「学習と忘却」に関する記憶の分野で優れた功績を残した研究者です。
この方の代表的な研究結果に「忘却曲線」というグラフがあります。
これは、人の記憶というものは、時間が経てば経つほど
指数的(急激)に忘れるということを立証したものです。ある意味あたりまえのことですが、
それを数値化したのが下の忘却曲線のグラフです。
(出典: ウィキペディア(Wikipedia))
グラフからも、人は時間が経てば経つほど必ず忘れていく、ということが分かります。
最適な復習のタイミング
では、どうすれば記憶として定着できるのでしょうか。どのようなタイミングで覚えた内容を復習するのが最適なのでしょうか。 それは、カナダにあるウォータールー大学の研究結果を参照すると分かりやすいです。
(出典: https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting)
このグラフは、ある講義の前の状態を記憶0%、講義直後の習得した内容を100%とし、
その習得した内容の記憶の状態を調べたものです。
グラフの黒の線を見ると、一度覚えた内容は復習をしないでおくと、1日で50~80%が失われることが分かります。
さらに日にちが経つと、記憶の量はだんだんと減少し、ほとんどの講義内容を忘れてしまいます。
当然ですが、エビングハウスの忘却曲線と類似しています。
⇒これに対し、講義のあと、【24時間以内】、【1週間以内】、【1か月以内】に復習をすると・・・
- 学習後、【24時間以内】に復習をすると
- ↓
- 記憶した内容は1週間程度は保持する。(記憶した時間が伸びる!)
- ↓
- さらに、【1週間以内】に2回目の復習をすると
- ↓
- 記憶した内容は1か月程度は保持する。(記憶した時間がもっと伸びる!)
- ↓
- さらに、【1か月以内】に3回目の復習をすると
- ↓
- 記憶した時間がもっともっと伸びる!!
ということです。
つまり、勉強をした1日後、1週間後、1か月後に復習するのが最適なタイミングと言えます。
復習の間隔や、やり方は人それぞれだと思いますが、 ある程度間隔をあけて、自分にとって最適な復習のタイミングを見つけるのが、記憶定着の近道ということです。