【社会】「金印(漢委奴国王):国宝」について

先生
ゆーちゃん、今日の自主学習は凄いよ。 国宝で黄金の印(ハンコ)です。 なんと、田んぼのわき道で発見されました。

ゆーちゃん
いーね!黄金!まだあるかな。先生!ちょっと急用で、田んぼに行ってきます。

先生
急用で田んぼ!?何の用事よ。まさか、探しに行った!?
ノートの書き方(例)
金印(漢委奴国王)とは
「漢委奴国王」と刻まれた金の印で、中国の王が日本の王に授けた外交の証です。
金印「漢委奴国王」のレプリカ
どのようにして見つかったか
➊発見年:1784年(天明4年)
➋発見場所:福岡県福岡市東区志賀島
➌地元の農民が田んぼのあぜ道で、光る金属を偶然見つけました。
➍当時の役所に届けられ、学者たちによって「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印であることが確認されました。
形と特徴
➊材質:金
➋大きさ:縦・横ともに約2.3cm、高さ約2.2cm
➌重さ:108グラム
➍刻まれた文字:「漢委奴國王」
➎その他:上部は蛇をかたどった形で、印章をつるす紐を通す穴があります。
意味と背景
➊「漢」:当時の中国の「漢」という国。
➋「委奴国」:「倭の奴の国」、当時の日本にあった「奴国」という国。
➌「国王」:漢(中国)の光武帝が、倭(日本)にある「奴国」を王として認め、印章を与えたことを示しています。
これは、漢(中国)が倭(日本)の中の一国である奴国を国として認め、交流をしていたことを示しています。
福岡市の志賀島の金印公園
歴史的意義
中国の歴史書『後漢書』東夷伝には、倭国(=昔の日本)の奴国の人が中国に渡り、
光武帝から「漢委奴国王」と彫られた金印をもらったことが書かれています。
この「金印」は、日本と外国との最初の交流を示す、大変貴重な資料です。
その他
金印は、現在、福岡市博物館にて展示されています。 また、1931年(昭和6年)には国宝に指定されました。
